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デング熱流行で虫除け不足

 ブラジルでデング熱が猛威を振るっています。テレビ、新聞では連日のようにデング熱に関する報道をしています。デング熱の流行は深刻さを増しており、死亡する人も出始めています。デング熱は、デングウイルス(フラビウイルス属で1〜4型まである)を持つ蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ等)に刺されることで感染します。このため蚊に刺されないことが唯一の予防法です。
 デング熱の流行で、虫除け薬、虫除けスプレーの購入に市民が殺到、品薄状態にあります。虫除けには手軽なスプレーが良く使われますが、スプレーはアルコール分が多く蒸発が早いため、効果のある時間が短いといわれます。このためサンパウロで一番人気のあるのが、「EXPOSIS」(写真中央)というジェル状の塗り薬です。一度塗ると10時間も薬効が継続するという謳い文句に惹かれ購入者が殺到、40レアル(約1600円)と高価にも関わらず飛ぶように売れています。現在品切れの状態だそうです。
 デング熱を取材するサンパウロ新聞記者は、ブラジルへ近く旅行の予定の人は日本で虫除けを購入していくようにアドバイスしています。日本でもスプレーでなくジェル状の虫除け(写真右)が売られており、ご丁寧に「デング熱媒介の蚊に効く」と大書きしてあります。同記者は「日本製はブラジル製よりも効果は小さいかもしないが、無いよりは益し」と話しています。
 在サンパウロ日本国総領事館では、現地でスプレーしか購入できなかった人は、2,3時間おきにスプレーすることを勧めています。