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教員が障害児に差別行為

 地元メディアによると、サンパウロ州スマレー市の市立小学校に勤務する教員が学習障害を抱える児童の保護者にあてた手紙の中で、体罰を与えてでもしつけを行うよう指示していたことが分かりました。この児童はカウンセリングを受けていますが、その事情を知っている教員は手紙の中で「インチキくさいカウンセラーの話に耳を貸している暇があるなら、竹の棒で無理やり覚えさせろ」と、文法ミス混じりのポルトガル語で記していました。
 少年の両親の供述によると、この教員は授業中に生徒全員に「彼は知的障害者だ」などと少年をけなす発言もしていたそうで、教員のこうした態度に影響され、他の児童たちも少年のことをいじめるようになったと訴えています。 
 スマレー市教育局は、児童の保護者への手紙は原則として学校側が内容を確認してから送っているが、今回は確認されないまま両親に届けられてしまったと弁解しています。