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東北部の海岸でサメに襲われる

 地元での報道によると、ペルナンブコ州レシフェ市南部のピナ海岸で先月下旬、サーフィンをしていた大学生が鮫に襲われました。被害に遭ったのはマルリソン・ダニーロ・リマ・デ・フランサさん(21)で、事故当日の朝、サーフィン仲間らとボディーボードの練習をしていて鮫に襲われたものです。フランサさんは「鮫がいたことには全く気が付かなかった」と話しています。
 フランサさんは鮫に後方から太ももと右足を噛まれてすぐに同市内の病院に救急搬送されて手術を受けました。運び込まれたときフランサさんは、脚部の骨折のほか筋肉や神経の損傷で大量に出血、ショック状態でしたが、幸い命に別状はなく両足を失なうこともありませんでした。現在は感染症を防ぐため、抗生物質による治療を受けています。
 フランサさんは、州条例で遊泳を禁止されていた地域で鮫に襲われており、海岸には遊泳禁止の立て看板も設置されていました。ペルナンブコ州では1992年以来、海岸付近での鮫による被害が54件も起きています。鮫は、海水の塩分が少なく、より濁っている6〜9月によく現れるそうです。
 波の良いことで知られる同海岸ですが、日本から同海岸へ行く予定のサーファーの方は、くれぐれも注意を怠らないでください。