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マクドナルドが伯国の全店舗売却

 ブラジルでの報道によりますと、マクドナルドはブラジル国内の店舗を売却することにしました。ブラジルに限らずメキシコやプエルトリコを含む中南米の1600店舗を対象にしており、売却総額は八億ドルにもなるそうです。ブラジルのマクドナルドに入ったところ、日本では定番のコーヒーの販売はしていません。さすがにいたるところにあるバールで簡単にコーヒーは飲めますし、売り物にならないからでしょう。ただしジュース類は、新鮮で、容器も大型だったように思います。
 マクドナルドの店舗売却という政策変更は、中南米地域での営業不振というわけではなく、各国の法律が壁となって、フランチャイズ店のロイヤリティ入金などがスムースにいかないためとみられています。ブラジルでもロイヤリティ送金をめぐり裁判で係争中のものが多数あるそうです。
 ブラジルのマクドナルド店は544軒あり、全てが売却の対象です。このうち424店は直営で、残り120店はフランチャイズ。売上は2004年が19億レアル、2005年は21億レアルで、成績は悪くありません。1日の客の入場数は150万人で、目玉商品ビッグ・マックは1日に15万個を売り上げているそうです。