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国立博物館再建に各国が支援を表明

 アジェンシア・ブラジルによると、2日夜に発生した大規模火災により建物・収蔵品が大きな被害を受けたリオデジャネイロ市の国立博物館再建と修復に向け、国際的な支援の輪が広がっています。国連教育科学文化機関(ユネスコ)も支援を表明しました。

 同博物館の火災では、200年に渡り蓄積された2000万点の収蔵品の9割が焼失、損壊したと見られ、同博物館の研究にも悪影響を与えています。国際的な支援はテメル大統領が直接各国政府に要請したもので、協力作業の管理のためブラジル政府は、省庁横断の管理委員会を立ち上げました。

 支援を表明したのはブルガリア政府、中国政府、チリ政府、フランス政府、ポルトガル政府、エジプト政府、メキシコ政府などです。各国の協力を得てブラジル政府は、12カ月間で、博物館の再建に向けて活動を始めるとしています。

 支援を表明した国の中で博物館学と考古学の分野に知識のあるメキシコは、収蔵品の復元、修復に取り組み、また同博物館がエジプトのミイラに関する膨大なコレクションを所蔵していたことから、エジプト政府も被害を受けたエジプト関連の収蔵品の復原、修復に協力するとしています。