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美容整形で合併症の患者5人死亡

 アジェンシア・ブラジルの報道によると、リオデジャネイロ州では3月以降、美容整形が原因とみられる合併症で女性4人が死亡しています。警察は手術に関わった3人の医師と2人の女性(看護師助手)を起訴しました。女性2人は、専門的な教育を受けていませんでした。

 ブラジルでは美容治療と美容形成外科の利用者が多く、米国に次いで世界2番目の多さです。ブラジル形成外科学会のデータによると、昨年は150万件の手術が行われ、60%は美容手術、40%は整形手術でした。患者の80%は女性で、多かったのは豊胸手術(女性)、脂肪吸引(女性と男性)、顔の美容整形(女性と男性)の3種でした。

 形成外科学会では、「手術希望者の多いリオ州やサンパウロ州には、適切な養成を受けることなく美容整形手術をしようとする医師が多い」と警告しています。リオ州地域医師審議会ネルソン・ナホン会長は「医師でない人による違法な医療行為は、国家サニタリー監督庁と警察に通報するべ」と強調しました。