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小便が原因で銃撃され2人死亡

 地元メディアによると、街頭で立ち小便をすると500レアルの罰金と定めた条例が施行されて初のカーニバルを迎えたサンパウロ市内で、路上カーニバル開催初日の3日だけで参加者30人(50人とする報道もある)が立ち小便で罰金を科されました。またカーニバル参加の男性3人が小便が原因で銃撃され、2人が死亡、1人が重症で入院しました。

 事件は同市内南部のイビラプエラ公園付近で行われていた路上カーニバルで起きました。3人はカーニバル列に合わせ徒歩で移動中、小用を足すためトイレを借りようと通り沿いにあるガソリンスタンドに立ち寄り、そこで銃撃されました。

 ガソリンスタンド従業員は事件の経緯を警察に、「我々がトイレの使用を認めなかったところ3人は、スタンド内のゴミ袋が置いてあるところで用を足した。用を足し店頭にきたところ、見知らぬ何者かに銃で撃たれた」と証言しています。ところが事件現場にいた被害者の友人は、「被害者の友人3人は給油係員と口論した後に撃たれた」と証言、従業員との証言と食い違いを見せています。

銃撃者は従業員か警備員?

 目撃者の一人は記者の取材に、「被害男性はスタンドの従業員のからゴミ置き場で小用を足しても良いとの許可をもらいそこへ向かったところ、他の給油係員によってゴミ置き場で用を足すのを禁じられた。用を足し3人がスタンドの店頭へ戻ってくるとケンカが始まり、白いシャツを着た1人の男が鉄の棒と銃を取り出した」と話し、別の女性は「暴力行為は目撃したが、誰が撃ったのかは見ていない。でも銃撃犯はこのガソリンスタンドの警備をしていた者だと思う」と話しました。

 また匿名で取材に応じた目撃者は「6回の銃声を聞いた。誰が撃ったかは見ていない。しかし、銃弾は体の致命的な部位に命中していることから、撃ったのは警備員かスタンドでアルバイトをしている警察官ではないかと考えている。従業員たちは銃撃犯をかばっているのではないか」と話しています。