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7日から3日間、日本祭り開催 17万人来場を予想

 7月7日~9日の3日間、サンパウロサンパウロ・エキスポ・センターでブラジル日本都道府県人会連合会(山田康夫会長)主催の「第20回フェスティバル・ド・ジャポン(日本祭り)」が開催されます。「20年の歩み」をテーマに開かれ、3日間で17万人の来場を見込んでいます。会場は4万平メートルの広さ、4500台収容の駐車場も完備されています。

 「フェスティバル・ド・ジャポン」の第1回開催は1998年7月、今年で20年目になります。第1回はブラジル日本移民90周年記念行事としてサンパウロ市イビラプエラ公園で2日間にわたって開かれました。日系企業や金融機関、日系団体、文化団体と27県人会が協力、当時のサンパウロ市内では食べられないような各県の郷土食を提供すると共に民謡、太鼓、各県の踊りなどの芸能文化も披露していました。当時を知る人は、「1世の参加者が多く、当時多かった日本への研修制度から帰ってきた人たちも手伝って盛り上がった。正確な統計はないが、それでも来場者は1万人程度で、家庭的なイベントだった」と振り返ります。

 2005年の第9回からサンパウロ州農務局展示場(現在のサンパウロ・エキスポ・センター)に会場を移し、来場者も3日間で10万人台に膨れあがりました。第9回では40県人会が郷土食を販売し、43団体が芸能を披露しました。この時からサンパウロ市長や州行政関係者も訪れるようになり、ブラジルでも有数の日本文化イベントに育っていきました。今では46県人会が参加し、17万人の来場を見込むほどの日本文化イベントです。今年のテーマが「20年の歩み」となっているのは、これまでの道程を振り返るという意味が込められています。このため20年の軌跡を振り返る写真展と、50周年を迎えた県連(日本祭り主催団体)の写真展が予定されています。

 今年は新たな試みとして、マルチ・メディア・スペースに大スクリーンを三つ用意、スポンサーの情報やステージ上のパフォーマンスの映像を流します。山田会長は、「第1回(日本祭り)の初心に帰って、新たなモチベーションを持ち、来てよかったと言ってもらえる祭りにしたい」と意気込みを語っています。

<写真>昨年の日本祭り会場=サンパウロ新聞提供=f:id:ncb:20160710173228j:plain