中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

カブラル元リオ州知事に禁錮14年

 ペトロブラス汚職案件を審理するクリチバ第13連邦裁判所は13日、ペトロブラス関連の工事契約に絡む汚職裁判でセルジオ・カブラル元リオ・デ・ジャネイロ州知事に収賄および資金洗浄の罪で禁固14年2月の有罪判決を言い渡したと発表しました。カブラル元知事は知事時代の汚職関与容疑を含む8案件で起訴されていますが、ペトロブラス関連の訴訟では最初の有罪判決となりました。国内メディアが伝えています。

 判決文は、知事在任中の組織的な賄賂要求がリオ州の経済危機の起点になったと指摘、選挙で選ばれた知事として無責任と糾弾しています。また、賄賂額の270万レアルを価値修正した約666万レアルの罰金支払いを命じ、控訴しても勾留状態は継続するとしています。

 カブラル元知事は昨年12月、知事在任中の2007年から11年間にペトロブラス関連施設の土木工事を請け負った建設会社から少なくとも270万レアル(08年当時の価値)の賄賂を受け取ったとして連邦検察庁に起訴され、これまで裁判が続いていました。同被告は昨年11月に逮捕以来勾留されたままです。

 今回の裁判では、カブラル被告の知事時代の局長、共同経営者に対しても収賄資金洗浄の罪で有罪判決が言い渡されました。同被告の夫人も同様の罪で起訴されていましたが、証拠不十分で無罪でした。

 今回の判決を不服として被告側は上訴する意向です。