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不況でもデジタル広告業界は拡大

 ブラジルにおけるデジタル広告への投資は経済危機の最中でも拡大しています。米国のオンライン広告の協議会であるインタラクティブ・アドバタイジング・ビューローのブラジル支部が29日に公表した報告書「デジタル・アドスペンド2017」によると、ブラジルで2016年にデジタル広告へ投資された金額は118億レアル(約4130億円)と、前年に対して26%拡大しました。この結果は同協議会が予想した前年比12%増の104億レアルを大きく上回っています。

 報告書では、ブラジルのデジタル広告投資は17年にも拡大し、16年実績に対して26%増の148億レアルになると予想しています。予想通りなら、ブラジル広告市場における投資額全体の3分の1近くをデジタル広告が占めます。同協議会は、ブラジルの広告市場全体の16年の投資額は440億レアルで、17年には470億レアルに拡大するとしています。

 16年に行われたオンライン広告への投資の媒体別の金額は「検索、クラシファイド三行広告)、価格比較」が57億レアル(全体の48.5%)、「ディスプレイ、ソーシャルメディア」が38億レアル(同32.5%)、「動画」が22億レアル(同19%)でした。