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小野田寛郎さんのポ語版書籍出版

 元大日本帝国陸軍少尉で、戦後29年を経てルバング島から日本へ帰国、その後ブラジルへ移住した小野田寛郎さんの経歴をまとめた書籍が出版されました。出版記念会が18日夜、サンパウロ市内のニッケイパレスホテルで開催されます。
 リベルダーデ友好会の平崎靖之コーディネーターとブラジル和歌山県人会の谷口ジョゼ眞一郎会長によると、書籍の発行元はブラジル陸軍出版部で、英語版の書籍をポルトガル語に翻訳したものです。平崎氏は「小野田氏はブラジル陸軍から尊敬されており、それが今回の出版につながった」と出版の経緯を説明しました。谷口会長は「小野田氏は和歌山県出身で、ブラジル在住時は県人会に所属していた。県人会としても誇らしい」と喜んでいます。
 出版記念会では南マット・グロッソ州にあるブラジル陸軍西部基地から、小野田氏を尊敬しているという松田ルイ・ユタカ少将と小野田氏の親戚にあたる小野田エドアルド少尉がサンパウロに来てサイン会を行います。リベルダーデ区での出版記念会は同軍のマウロ・セザール・ロウレナ・シジ元帥が「日系人の街、リベルダーデでやるように」という指令を出したことから、同所での記念会開催になりました。
 平崎氏と谷口会長は「小野田氏の歴史は偉大な日本の歴史。日系、非日系問わず多くの人に読んでほしい」と話しています。出版会では1冊25レアルで販売予定です。