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家計の消費意欲上昇

 地元メディアによれば、家計の消費意欲を表す全国商業連合の指標(ICF)が、9月期は前の月より4.1%高い72.1ポイントとなり、消費者の購買欲が高まりつつあるとしています。しかし、昨年9月と比べれば、依然として9.6%下回っています。
 エコノミストのひとりは、「指標の8月から9月にかけての上昇は、消費者及び企業家の景況感が徐々に前向きになり始めているのだろう」と説明しています。ただエコノミストの中には、「指標はいまだに100ポイントよりも低く、消費意欲が回復したとまでは言えない。消費者は現在の経済状況に満足していない」と指摘する人もいます。
 現在の消費レベルに関する指標は46.4ポイントで、8月より4.9%上昇していますが、これも昨年9月より22.5%低くなっています。現在の収入についての指標は88.3ポイントで、前月から3.6%上昇しています。耐久財の購入意欲を示す指標は前月比6.3%高の44.5ポイントでした。こうした数字は昨年同期比で見るといずれも下回る数字であり、消費意欲は昨年の水準まで戻っていないと言うことになります。