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リオで東北の伝統芸能紹介

 リオ五輪パラリンピックが開かれるリオ市内で、東日本大震災で被災した際の「支援への感謝」と復興しつつある東北の伝統芸能を紹介するイベントが、東京都とアーツカウンシル東京(東京都歴史文化財団)主催で行われます。紹介される郷土芸能岩手県の「鬼剣舞」と福島県の「じゃんがら念仏踊り」で、地元で活動するグループが8月18日はリオ市内の特別会場、19日はリオの「ジャパンハウス」で披露します。
 この行事にはブラジル岩手県人会(千田昿暁会長)とブラジル福島県人会(永山八郎会長)も協力することにしています。この行事のため岩手県からは20人がブラジルを訪れ、福島県からも19人が訪問予定です。
 岩手県人会は、2012年6月にリオ市で開催された国際持続可能な開発会議(リオプラス20)の一環で、日本政府が東北地方の復興と魅力をアピールする「ジャパンデー」の際にも0泊2日の強行軍で会場へ行き、餅つきを披露して来場者に振る舞いました。この時も岩手県から関係者らがリオ入りしていたため、千田会長は「県との交流になるなら無理をしてでも行こうと思った」と話しています。餅に使う食材や機材などはすべて岩手県人会の負担でした。
 福島県人会の曽我部威事務局長のもとには今月26日。福島県から「ブラジル福島県人会と一緒に何かできれば」と連絡がありました。曽我部氏は「こんな直前に言われても、何ができるんだろうね。これから永山会長と相談しなくちゃ」と戸惑い顔でした。