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リオ五輪後は空き部屋過剰に?

 地元メディアによると、リオデジャネイロの大手ホテルチェーンは、オリンピック後に空き室が過剰になるのではないかと懸念しています。リオ市役所が提供する税制上の優遇措置で、市内のホテルネットワークにおける部屋数は、2010年の1万9800室から14年には2万4000室に増加しました。
 同市開発局のリオ・ネゴシオ氏は、「16年3月までには3万7000室に増加する」と予想しています。この他にアパートホテル、ホステル、モーテルなどを加えると、来年3月までには5万1000室に達すると見られています。この数は、国際オリンピック委員会(IOC)が要請している4万室を超える部屋数です。
 ホテル協会のアルフレッド・ロペス会長は、「部屋数の問題は解決した。しかし問題は、オリンピック後に、どうやってこれらの部屋をお客で満たすかだ。経済状況は悪化し、ペトロブラスが停滞している。非常に不安だ」と懸念を表明します。
 南米ネットワークのパトリック・メンデス社長は、今後7年間に同市で不安定な状況が継続するだろうと語り、「こうした問題は、オリンピックを開催した国々で起きている。解決策は開催都市でイベントを行うことだ。そのため、観光当局に支援を求めている」と当局からの支援性の必要性を指摘しました。