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サンパウロ州のデング熱死者数が昨年上回る

 地元メディアによると、サンパウロ州内で今年1〜3月に確認されたデング熱ウイルス感染による死者数が92人に上り、3ヶ月間で昨年1年間の死者数90人を上回りました。死者が最も多いのはカタンドゥーバ市の18人、次いでイタピラ市の9人、ペナーポリス市の8人、リメイラ市の7人、ソロカバ市及びマリリア市の6人となっています。サンパウロ市でも3人死亡しています。
 3月26日時点で感染症監視センターが集計したデータによると、サンパウロ州内で確認されたデング熱の感染数は10万100人で前年同期比117%増となっており、昨年1年間の感染者数の19万6185件の51%に達しています。同州で感染の疑いのある患者数は23万4000人とされています。都市部のサンパウロ市でも感染者数は4395人に上り、感染が疑われる患者は2万1793人です。
 専門家の話では、「デング熱を媒介するネッタイシマカの繁殖期や天候要因を考慮すると感染拡大のピークは5月」としており、その後は気温低下や降水量減少に伴い感染が抑えられると見ています。