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ブラジルの在外公館で 職員らが48時間スト

 地元メディアによると、米国各地やヨーロッパのブラジル総領事館の職員らが13日、給料調整を求める48時間ストライキを行うことを明らかにしていましたが、世界外務省現地職員協会は米国のニューヨーク、ヒューストン、アトランタ、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ハートフォードのほか、カナダのモントリオール、ヨーロッパのブリュッセル、パリ、ミラノ、ジュネーブのブラジル総領事館でストが行われたと発表しました。パリとベルリンでは大使館でもストが行われました。
 サッカーW杯ブラジル大会開催を目前にブラジル国内では旅行者の受け入れ準備が最終段階に差し掛かっていますが、在外ブラジル人に対する各種サービスのほか、外国人旅行者に対するビザ発行にも影響を与えかねない状況です。
 在外公館のブラジル人職員はブラジル労働法ではなく、在住する国の法律に基づいて雇用されているため、ブラジル労働法に謳われている数々の権利が享受できないという不満があります。この不満が今回のストになったと見られています。在ニューヨーク・ブラジル総領事館によると、インフレ率の変動が考慮されず最近5年間、国内では毎年行われている給料調整が1回も行われていないということです。