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三菱商事、ブラジルで穀物集荷体制強化

 三菱商事(小林健社長、本社/東京都)は、ブラジルの穀物商ロス・グロボ・セアグロ・ド・ブラジル社(Los Grobo Ceagro do Brasil S.A.、以下セアグロ社)の第3者割当増資に応じ、約35億円を投じてセアグロ社株式の20%を取得、セアグロ社が集荷する穀物の優先購買権を獲得することで合意したと発表しました。
 同社によると、セアグロ社は1994年にブラジル北部で穀物事業を開始し、2008年には同地域での事業強化を狙って南米4か国(ブラジル、アルゼンチン、パラグアイウルグアイ)で穀物事業を展開するロス・グロボグループと資本提携。2010年にはブラジル中部を拠点とするロス・グロボ・セントラル社と合併し、穀物生産の増加が見込まれるブラジル北部と、穀物主要生産・集荷エリアであるブラジル中部を包括した事業を展開しています。セアグロ社は現在、約60万トンの穀物保管倉庫を運営するとともに、農家が必要とするサービス(農業コンサルティング、種子・肥料等の販売、穀物買取・保管等)を一括で提供することで地域に深く根付いた農家ネットワークを組織しました。これにより、大豆を中心に年間約100万トンの穀物を取り扱う集荷網を作り上げています。
 三菱商事はこの提携で、2015年を目標に日本及び中国向けを中心に2千万トン規模の穀物取扱いを達成し、北米並びに南米における安定調達体制を強化するとしています。今回のセアグロ社への出資で、発展するアジアの需要に対して、北米に続く新しい穀物供給地域である南米での拠点を確保することになります。同社は今後、セアグロ社に対して取締役などの人材を派遣する予定です。