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反同性愛偏見キット、偏見防止にならないと配布を一時中止

 地元紙の報道によると、ジルマ大統領はカトリック教会と福音教会からの圧力により、文部省が作成した「反同性愛偏見キット(ビデオ)」の配布を一時停止しました。停止のさい同大統領は、「政府が性的選択のプロパガンダや個人のプライバシーに干渉するつもりがない」と語りました。同キットは、性の多様性と同性愛者に対する偏見に対処する目的で制作され、3編のビデオと教師用ガイドブックで構成されています。5分間のビデオでは性転換、両性愛と、2人の女性の同性愛関係に焦点を当てています。これは今年後半からブラジル国内の中等教育学校6千校で使用される予定でした。
 ジルマ大統領は「私はまだ視聴していないが、テレビで放映された一部のシーンには確かに同意できない。政府が再検討する必要がある」と述べると同時に、「政府は同性愛偏見者に対する反対活動も推し進める必要がある」と語りました。
 フェルナンド・ハダッド文部相によると、ジルマ大統領は同教材が同性愛者への偏見を取り除くものではないと判断していると説明し、「大統領は、この教材が学校内で偏見や暴力に苦しむ生徒を助ける上で適切な方法で制作されていない」とコメントしています。