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加速する日本企業のブラジル進出

 日本企業のブラジル進出がますます加速しています。2010年に550社の日本企業の訪問を受けた日本貿易振興機構ジェトロサンパウロセンターの澤田吉啓所長は今年2月、「ブラジルに対する日本企業の具体的な関心が高まっている。今年は日本企業の進出ラッシュになるはず」と話していましたが、その通りになりそうです。
 1月には大手電気通信会社のKDDIサンパウロ市内に現地法人を設立、2月にはバンパーコア材等の自動車部品などを製造・販売するJSPがサンパウロ州カンピーナスのブラジル企業を買収する形で進出、3月には衛生陶器・住宅設備機器メーカーのTOTOが、4月上旬には医薬品メーカーのエーザイがそれぞれ現法を設立し、ブラジル市場への本格参入に向けた活動を開始しています。
 先週から今週にかけては日本電気(NEC)、旭硝子ニコンダイキン工業など少なくとも4社が公式にブラジル進出を表明、または当地での営業を開始したほか、ダンロップやファルケン、グッドイヤーのタイヤを製造する住友ゴム工業も28日、池田育嗣社長がブラジルに工場を新設する方針を表明しました。
 ブラジルを有望な市場と捉えていち早く進出をしてきた欧米企業に比べて遅きに失した感は否めませんが、決して遅すぎるということはありません。震災で大きなダメージを受けた日本の復興のためにも、ブラジルで活躍、大いに事業を伸展させてもらいたいと思います