中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

ブラジル経由でテロリストが米国入国

 フォーリャ紙の報道によると、米国政府は、アフリカ北部のイスラム教過激派グループがサンパウロを中継地点にして米国へテロリストを送り込んでいるとして捜査を続けています。同紙は、米国政府がソマリア人のアハメド・ムハメド・ダカネ容疑者を拘束して取り調べ、数年前からアフリカ北部のイスラム教過激派グループの入国を手引きしていた疑いが出てきたとしています。
 ダカネ容疑者はFBIテキサス州裁判所の取り調べに対して、2006〜08年にアフリカのソマリアからサンパウロを経由して米国とイギリスにイスラム教過激派グループに所属する人間を送り込んでいたことを供述しています。「斡旋料」として、ダカネ容疑者は1人当たり3千ドル、多いときには一日7万5千ドルの報酬を受け取っていたことも明らかになりました。サンパウロの空港では空港職員を買収、トラブルが起こらないようにしていたといわれます。
 フォーリャ紙はこうした供述をもとにブラジルの連邦警察の2人の刑事に取材したが、2人の刑事はダカネ容疑者に関する資料は連邦警察にはなく、米国FBIからも何の連絡も受けていないと答えています。