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セーラ対ジルマ、両者譲らず拮抗

 最新のダッタ・フォーリャ社による大統領選支持率調査は、ジョゼ・セーラ前サンパウロ州知事(PSDB党)が前回調査から2ポイント減の37%、対立候補のジルマ・ロウセフ前官房長官(PT党)は1ポイント減の36%。前回調査(6月末)の均衡を保ったまま、拮抗状態のまま推移しています。前回は2ポイントだった両氏の差は今回、セーラ氏が2ポイント下げたことで1ポイント差に縮まりました。マリーナ・シルバ氏(PV党)は、前回から1ポイント増の10%です。
 セーラ氏は今回も南ブラジルで支持を集め、ジルマ氏にパラナ州で15ポイント(45%対30%)、リオグランデ・ド・スール州で12ポイント(46%対34%)の大差をつけています。一方ジルマ氏は、支持基盤のある東北ブラジル3州で、セーラ氏を10%以上、上回っています。
 有権者が多い州別では、最多のサンパウロ州でセーラ氏44%、ジルマ氏30%の支持率で、ミナスジェライス州ではセーラ氏38%、ジルマ氏35%とほぼ同率でした。3番目に有権者が多いリオデジャネイロ州では、ジルマ氏が38%、セーラ氏が32%で、ジルマ氏が6ポイント上回りました。
 今回の調査結果を受け、セーラ陣営はディベートで優位性を示し支持率を伸ばす方針を示し、対するジルマ側は、セーラ氏の支持率は低下する一方で、自陣は上昇気流に乗っていると強調、逆転は十分あり得ると強気の姿勢です。
 今回は無回答と白票が全体の14%を占め、これからは両候補とも浮動票の取り込みが鍵となります。また、17〜20日に3000人を対象に実施された最新ボックスポプリ社の調査では、ジルマ氏41%。セーラ氏は33%の支持で、その差は前回調査より開く傾向にあります。徐々にジルマ陣営が支持率を伸ばし始めているようです。