中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

大サンパウロ市圏の大気汚染、悪化の一途

 車の排気ガスによりサンパウロ市圏の大気が年々悪化、呼吸器系の疾患で死亡する人が急増しています。2004年には一日平均12人だった呼吸器系の疾患罹患者が、5年後の2008年にはほぼ倍増の20人に達し、年間では4380人から7187人に増加しています。
 大気汚染の状態を研究中のサンパウロ州医科大学によると、サンパウロ市の都心部及び東部の汚染状態が最もひどく、世界保健機関が許容する汚染度を上回っているそうです。
 大気汚染により罹患する率の高い疾病は、脳血管の循環障害、急性心筋梗塞、肺炎、喘息、肺がんなどが指摘されています。