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伯銀年金基金、お前もか

 東北ブラジルの海岸地帯は最近、リゾート地帯として内外から関心を集め、ホテル、ビルの建設ラッシュが続いている。ところが、このリゾート開発は傍目で見るほどうまくはいってないという。ガゼット・メルカンチル紙によると、2000年にサルバドールの近くコスタ・ド・サゥイッぺ地区が「ブラジルのカンクン(メキシコのリゾート)になる」ともてはやされ、ここでのホテル業を行えば売り上げの30〜40%の利益が上がるといわれていた。これに目をつけたのがブラジル銀行従業員の年金ファンドで、ここでのリゾート開発に惜しげもなく自己資金15億レアル(約950億円)を超す資金を投入した。ホテル建設も終え、いざ営業となったところで、噂とは裏腹に所期の利益は夢物語と分かってきた。そこで年金ファンドは資金回収をしようとそのリゾートを売りに出しているという。問題はその売り出し価格なのだが、昨年の決算の結果から、資産価値は1億7300万レアル(約109億円)しかないと分かり、投資金額のわずか10%強にしかならない。したがって売値もわずか2億レアルと破格で、年金ファンドのこの失態に関係者の間から苦情があがっているという。
 わずか2億レアルという価格は「ただ同様の値段」と買い手が押しかけ、現在11件の申し込みがあるという。この中には中東最大の一つ、アラブのIFAホテル&リゾートも入っているとか。
 日本の年金基金もリゾート休養施設のグリーンピアなどというとんでもないものに手を染め、大赤字を出し、ただのような価格で売り飛ばした。何処の国も自分の懐が痛まない投資にはいい加減な調査しかしないものらしい。ブラジルでも、「知らない分野に手を出すものじゃない」と関係者はぼやいているそうだ。