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日系ブラジル人の母子殺害犯、逮捕か?

 昨年12月23日に静岡県焼津市日系ブラジル人の母子3人が殺害された事件で、犯と見られるブラジル人ネベス・エジルソン・ドニセチ容疑者(43)は犯行直後ブラジルに逃亡したと見られ、国際刑事警察機構(ICPO)に国際手配されています。現地サンパウロ新聞が調べたところでは、未確認情報ながら、昨年末、同容疑者の出身地であるサンパウロ州バストス市から約80キロ離れたプレジデンテ・プルデンテ市で見かけたとの情報があり、「逮捕されたのでは」という噂も飛び交っているそうです。確実なのはネベス容疑者が昨年12月20日に帰国していることで、逮捕については、地元警察も否定しています。
 バストス在住日系人の間で飛び交っている噂は、ネベス容疑者が、プレジデンテ・プルデンテからマット・グロッソ州クイアバ行きの飛行機に搭乗する際に地元警察に逮捕された、という内容。年末にサンパウロ市内で開かれた講習会に出席するためバストスから出てきていた同地在住の日系人の一人が、講習会の席上でたまたま知り合った警察関係者から「バストスから近い街で(ネベス容疑者が)逮捕された」との話を聞いたというのが、噂の発端になっているようです。
 サンパウロ新聞では、今月2日、3日とバストス関係者をはじめ、地元警察やプレジデンテ・プルデンテにある連邦警察、民警(ポリシア・シビル)、地元マスコミ関係者などを取材したものの、「ネベス容疑者が逮捕された」という情報の裏付けは取れなかったようです。