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福岡県直方市でサンバカーニバル

 最高気温が30度を超えた福岡県直方市で19日、この町で初めてサンバイベントが行われました。人口6万人に満たない市中心部の小さな広場では、大勢の市民が手に手にブラジル国旗を持ち歓声を上げました。会場で向野敏昭市長が「沈滞気味の直方をサンバで明るくしましょう」と挨拶、続いてパナマ帽を被ったバテリアの激しいリズムとともに煌びやかな衣装を着たブラジル人美女たちのサンバが始まりました。
 この企画は、同県大野城市在住の三浦真義さん(70)が、13年前から毎年この季節にブラジルのサンバダンサーらを日本に招いていることから、今年は本場のカーバルで直方市を元気にしようと実施しました。直方市はかつて炭鉱で栄えた町ですが、現在は過疎化が進み勢いをなくしています。
 サンバチームは広場での踊りを終えた後商店街に場を移し練り歩きました。市民たちはサンバチームの後ろを付いて歩き、付近のマンションの窓からは家族らが眺め、通行中の自動車から身を乗り出し携帯写真を撮る若者もいました。