リオデジャネイロ地方不動産ブローカー協議会によると、リオ市内の家賃相場は今年上半期、平均30〜40%上昇、地区よっては50%も値上がりしています。家賃相場の参考とされる総合市場物価指数の今年8月までの上昇率(12か月間)は8%、今年1〜8月では3.43%と家賃相場の上昇率と比べるとかなり低く、家賃の上昇が際立っています。
この激しい上昇の背景には、賃貸可能な物件の在庫が少ないこと、物件を求める需要が高まっていることのほかに、リオ市に居住するためにアパートや1戸建て住宅の賃貸もしくは購入を希望する外国人の急増が影響していると見られています。
外国人の需要拡大が影響
地元メディアの報道によると、直近6か月間に同市内で行われた居住用物件相談者の30%が米国人、イタリア人、フランス人を中心とする外国人で、彼らが1平方メートル当たり単価を押し上げているとしています。
リオ市内でも特に外国人らに人気の高い地区の一つであるレブロン地区の1平方メートル当たり賃料は1年間で38%上昇しています。以前はコパカバーナが人気でしたが、最近はイパネマやレブロンの人気が高まっています。
8月からリオに語学留学した人からの報告では、家賃の高騰で住む場所を探すのが大変だったとの報告が来ています。最終的にはイパネマ海外近くで月2800レアル(約14万円)で借りたそうです。以前からは考えられない家賃で、物価もびっくりするほど高くなっており、このままハイパーインフレが復活するのではないか、と危惧していました。