ブラジルのサムエル・ギマランエス外務次官が、核技術の原料と技術を平和利用するため、核拡散防止条約離脱について、その可能性について語りました。リオで開催された第四回国家戦略研究会の席上でのことで、中国及びインドなどの非加入国が核兵器開発に高額投資を行い、北朝鮮が核拡散防止条約を離脱したことに刺激を受けたものです。同外務次官は、核兵器を持てるよう憲法改正を見直そうとする国もあると暗に核武装論議が起きている日本の動きにも触れています。
同外務次官の狙いは、今の核拡散防止条約では実行性がなく、インド、中国などの核保有国も含めた内容に変える必要性を強調したものです。また、ブラジルは条約離脱は不可能ではなく、憲法では核の平和利用を定めています。ブラジルはウラン濃縮技術が進んでいるだけでなく、世界有数のウラニウム埋蔵国であることも指摘していました。