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政治危機をめぐり提案された数々の「構想」

 地元メディアによると、国内が政治危機で揺れる中、ジルマ大統領に対する弾劾手続きだけでなく、「解決策」として総選挙まで含むいくつかの提案が浮上しています。5日にはカリェイロス上院議長(民主運動党、アラゴアス州)が、マリーナ・シルバ元上議(レデ党)などによる総選挙実施の提案に理解を示し、国民投票を行う提案についても一定の理解を示しました。その一方、最高裁判所憲法改正によって大統領制から議員内閣制に移行する事が可能かどうかのを審議を行っており、今月中に可否の判断が下される見通しです。

半議院内閣制

 議会の行政への関与度合いを高める「半議員内閣制」採用については、昨年12月、テメル副大統領が提案しました。現在は大統領から送付された予算を議会が承認あるいは否決をしていますが、この制度では議会が行政とともに国家予算の編成と執行に関わります。これにはセーラ上議(社会民主党サンパウロ州)とカリェイロス上院議長が賛意を示しましたが、上院議長は野党と話し合いのの末、採用しませんでした。
 昨年末にはブラジル弁護士会により、大統領が指名した首相が大臣を任命し、経済政策・予算関連の問題を指揮する「半大統領制」が提案されています。

総選挙

 総選挙実施案についてカリェイロ上院議長は、いかなる選択肢についての議論もやめるべきではないと賛成し、この案について国民の判断を仰げ良いとしています。ただ総選挙を実施するには憲法改正が必要です。ジルマ大統領は総選挙案に、「下院と上院に任期を手放すことを説得してから話に来てもらいたい」と語り、議員が任期途中で辞めるのに同意するのかと皮肉っています。

大統領と副大統領選

 4日にはラウップ上議(民主運動党、ロライマ州)が、2018年に予定されている大統領選挙を市議選が行われる今年10月に前倒しすることが提案しました。同上議は、この変更は憲法補足法案で行えるとしています。翌5日、マリーナ・シルバ元上議が、自党レデとともに「ジルマでもなくテメルでもなく、新たな選挙実施が解決策」と提案しました。このため選挙高等裁判所によるジルマ大統領とテメル副大統領の任期剥奪を求めています。

議院内閣制

 議院内閣制移行の可能性についての最高裁の審議は1997年、現大統領府秘書室長を務めるワグネル下議(当時)の提起で行われているもので、カリェイロス上院議長最高裁に対し、同件が議会で議論されるよう求める意見書を送付しています。現在の大統領制は1993年、国民投票によって決められました。