ブラジルのメディアによると、ルーラ大統領は26日夜、大統領官邸でバーベキューを行いながら懇談するため、閣僚や議会の政府首脳を招集しました。懇談の内容について大統領府は明らかにしていません。
この懇談は、省庁を再編成する暫定措置の変更、大西洋森林の保護に関する暫定措置、先住民の土地の画定に関する緊急提案の承認など環境問題で、政府が議会で敗北した1週間後に行われました。バーベキュー懇談を前に大統領は大統領府に閣僚を集め、暫定措置の扱いについて協議しました。
ルイ・コスタ官房長官はこの協議について、「政府は暫定措置の内容変更をもとに戻そうとぢている」と説明しました。
下院では、ボルソナロ政権が提出したバイオーム（生物群集を区分するもっとも大きな単位）の森林破壊を促進すると言われる暫定措置の一部変更する政府案を否決され、先住民の土地の画定を妨げる緊急要請は承認されるなど、政府は敗北の連続です。大統領はこの巻き返しを図るため、懇談会を開いたと見られています。
