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W杯カタール大会でネイマールなどケガ人続出

 ブラジルのメディアによると、開催中のサッカーW杯カタールは負傷者が続出しています。25日までの20試合で14名の選手が負傷し、交代を余儀なくされました。ブラジルのネイマール選手もその中の一人で、今後のグループステージ出場がほぼ絶望視されています。

 ネイマール選手は対セルビア戦で足首の靭帯を痛め、グループステージ残り2試合を欠場することになりました。ブラジル以外でも期待の選手が次々と戦列から離脱しています。フランスのルーカス・エルナンデス選手、デンマークのトーマス・ディレイニー選手らは早々に今大会出場から脱落しました。

 今回の大会はどうしてこんなにケガ人が続出しているのか。スポーツトレーニング・ドクターは「今回は年末開催になり、過去のワールドカップに比べ、準備期間がかなり短くなっている。選手たちはより多くのトレーニングを積んで出場することになり、その分、ケガも増える」と指摘しています。

 出場予定選手たちの行動を調査した選手会も「回復期間の短さと異常気象が健康へのリスクを高めいぇいる」と語っています。各チームは選手のスピードやジャンプの高さなど試合のデータを見ながら、選手の血液に筋肉の損傷を示すマーカーがないかどうかをモニターしているほどです。

 生理学者は「試合に、ケガはつきものというのは、とんでもない話。いかに怪我から遠ざけるかが我々の仕事」と説明しています。