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リオの10倍の面積が無くなったアマゾン

 ブラジルのメディアによると、今年始めから4日までにアマゾンで森林火災が58,000件発生し、前年同期比20%増となりました。アマゾンの日の5日、静止衛星が記録した画像では、ブラジル北部と周辺国に森林火災による「雲」が広がっています。国立宇宙研究所(INPE)によると、煙が覆っている面積は500万平方キロにも及んでいます。

 アマゾン地域は37年間でリオデジャネイロ州の10倍に相当する面積を失いました。マゾンの合法的な森林伐採は今年度、過去 15 年間で最も多いと指摘されています。アマゾンの日を迎え、アーティストとパーソナリティは、自由なアマゾン、生きている民主主義を呼びかけ、森林保護を訴えています。

 5日の衛星は2,706件の火災を検出し、そのうちアマゾナス州で 913件 (34%)、マットグロッソ州で 725 件(27%)、ロンドニア州で 638件 (24%) 、アクレ州で 227件 (8%)、パラー州で 197件 (7%)、マラニョンで 6件 (0.2%)を記録しました。

 最も影響を受けた州のひとつがパラー州で、わずか4日間で2021年9月全体よりも27%多い火災が起きています。昨年は、パラー州では1カ月に3,828件の火災が発生しました。