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メキシコでもサル痘患者確認

 ブラジルメディアによると、メキシコ保健当局は28日、メキシコシティで治療を受けている米国に住む50代の男性が同国で最初のサル痘患者だと確認しました。男性は、オランダで感染した可能性が高いということです。ラテンアメリカでは27日、アルゼンチンで2例が確認されています。

 アルゼンチンで最初に確認されたのはスペインから戻った40歳の男性で、2例目はブエノスアイレス州を訪れているヨーロッパの居住者で、最初に確認された患者とは関係がありません。

 疫学者は「サル痘は短時間でブラジルにも到達する可能性がある」と警告しています。サル痘は、感染した動物が人間に感染するウイルスによって引き起こされる感染症です。感染が人から人へ伝染する可能性はありますが、それは稀であると考えられています。

 サル痘は、1970年にコンゴ民主共和国で最初に人間で確認され、現在、アフリカの12カ国で風土病と見なされています。これまでのところ、非流行地域で確認された症例は一般的に良性であり、死亡例は報告されていません。

 ヨーロッパでのサル痘の震源地はスペインだったことが証明されており、27日の時点で98人の患者が確認されています。また、英国106人、ポルトガル74人、ドイツ、フランス、イタリア、米国、カナダ、オーストラリアなどでも感染者が現れています。