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ベネズエラの象徴的政治犯がコロナで死亡

 フランス通信の配信を受けたブラジルのメディアによると、ベネズエラ検事総長は12日、ウゴ・チャベス政権下で防衛大臣を務めたベネズエラの象徴的な政治犯ラウル・バドゥエル氏(66歳)が新型コロナ感染で拘留中に死亡した、と発表しました。バドゥエル氏は、2002年4月のクーデターでチャベス氏が一時的に解任された後、チャベス氏の復権に力をそそぎましたが、すぐにチャベス氏と袂を分かちました。

 その後バドゥエル氏は汚職でほぼ8年間服役し、釈放後の2015年、チャベス氏の後を継いだニコラス・マドゥロ大統領に対し陰謀を企てたとして逮捕され、拘留が続いていました。検察によると、バドゥエル氏はコロナワクチンを1回だけしか接種していませんでした。

 政治犯の擁護に専念するNGOの弁護士は「バドゥエルの死で10人の政治犯が拘留中に殺害された。国は囚人に適切な治療をほとんど行っていない」と政府を批判しています。