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ワクチン接種半年後も重症化から保護

 ブラジルのメディアによると、4日に科学雑誌に発表されたファイザー・ワクチンの新しいデータで、2回目接種から6カ月後でも、入院リスクを90%低減することが判りました。2回接種後に感染したとしても、重症化しないという結論です。これは問題になっているアルファ、デルタなどの変異株にも有効でした。

 この研究を発表するにあたり研究者は、利用可能な約350万件の記録を分析して得られた結果としています。

 感染に対してファイザー・ワクチンは、2回目接種1カ月後の93%から4カ月後には53%に低下します。ファイザーは「2回接種後の新型コロナ感染は、おそらく有効性の低下によるものである。ワクチンを逃れる変異株の感染が原因だ」と指摘しています。

 ただし、重症化リスクは、ワクチン2回目接種後から6カ月間、すべての年齢、すべての変異株で90%を維持しているといいます。つまり、ワクチン接種後にウイルスに感染したとしても、90%の確率で重症化しないということです。