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ハイチ地震の死者1300人に増加

 ブラジルのメディアによると、14日にハイチを襲った強い地震の被害が拡大しています。ハイチ当局は15日、死者は1,297人に上り、負傷者は2,800人以上、倒壊建物も3,000棟近くと発表しました。15日にはマグニチュード5.9の余震も起きています。

 震源地に近い同国南部の都市では、2,868棟の建物が破壊し、5,410棟が部分的に損傷、病院は怪我人で溢れ治療が限界に達しています。道路の破壊や障害物が除去されていないため、犠牲者を支援する重要な物資が輸送できなくなっています。

 ハイチは人工1,130万人で、カリブ海イスパニョーラ島ドミニカ共和国と国境を接しています。世界で最も貧しい国の一つと言われています。食糧不足と暴力の増加という人道的危機が高まる中で、7月、同国のモイーズ大統領が暗殺されるという事件が起きました。そして今回、大地震に見舞われ、国内の混乱が続いています。