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黒人市長をインターネットで攻撃

 ブラジルメディアによると、サンパウロ州バウル市(サンパウロ市から北西へ320km、日系ブラジル人も多い町)の市長に当選した黒人女性スエレン・ロシム氏に対するソーシャルネットワークでの人種差別的攻撃が続き、市民警察が30日、調査を始めました。

 スエレン氏はバウル市で初の女性市長に当選しました。市長当選直後からソーシャルネットワーク上に、「ファベラの顔をしたその女性を市長にはできない」「有色人種は、都市の管理能力がない」などといった文言の投稿が続きました。

 こうした攻撃に新市長の弁護士は「加害者が特定され罰せられることを確実にするため、適切な措置を講じている」としています。

 スエレン氏も「バウルの最初の女性市長であることを誇りに思う。私は、この悪質な人物が特定され、正義が正されるよう可能な法的措置を講じた。こうしたことは許されない時代だ」と話しました。

 サンタカタリーナ州ジョインビル市の市議に選出された最初の黒人女性アナ・ルシア・マーティンズ議員も、ソーシャルネットワークで人種差別的な攻撃を受けており、スエレン氏に「加害者が特定され罰せられることを確実にするための措置を講じている」と知らせてきました。