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携帯電話でコロナ汚染リスク地域を特定

 ブラジルメディアによると、新型コロナウイルス拡大防止のために携帯電話データを使って人の移動を監視する作業がボルソナロ大統領の要請で一時中止されてる件で、科学技術通信省は13日、中止の延期を発表しました。同省はデータ使用に慎重さを求めており、政府が電話データ使用問題をクリアするまで中止は延期されるとしています。

 世界保健機関は、新型コロナの拡大防止には外出自粛が有効で、人との接触を減らすよう求めています。こうした動きにサンパウロ州など一部の州は帯電話のデータを使用し人の動きを調べ、外出自粛が守られているかどうかを監視しています。

 州政府のこうした動きに科学技術通信省は「州には自治権があり、データ会社とデータ提供について直接交渉することができ、プライバシーが侵されない限り、政府は関与しない」と述べています。データ会社は、「新型コロナウイルスによる汚染のリスク状況を特定するのに役立つ以上、個人のプライバシー保護が保証されていれば、データ利用を拒否する理由はない」としています。