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大統領の公衆衛生違反容疑は無し

 地元メディアによると、司法長官室は7日、連邦最高裁判所に「刑法の公衆衛生違反でボルソナロ大統領を立件、起訴することは不可能である」と通知しました。先週、連邦議会副議長が、「大統領のコロナウイルスに対する行動は問題があるのではないか」と連邦最高裁判所に審査を要請していました。大統領を最高裁判所へ提訴できるのは司法長官室のみです。

 3月24日、大統領はラジオとテレビで、保健省の勧告と矛盾する声明を発表しました。この大統領の声明を副議長は問題視、「大統領は国民の生命や健康を危険に晒した」と指摘し、3月15日の大統領の行動(支持者のデモ隊と握手したリ激励した)は「保健当局の声明と矛盾している」と非難していました。

 これについて法務副大臣は「問題と言われる3月15日の大統領の行動時には、保健当局は行動制限などに言及していなかった」と述べ、容疑はなかったとしています。