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世界で3番目の刑務所収容者数

 法務省国家刑務所情報調査によると、2016年6月時の成人向け刑事施設における収容者数が72万6700人で、収容者数が世界で3番目に多い国となりました。このうち4割は未決の容疑者です。エスタード紙の報道です。

 収容者の増加に収容枠の増加が間に合わず、過密収容を引き起こしています。状況改善には、収容枠を倍に増やすなどの対策が必要です。収容枠は14年の37万6000をピークに減少し、16年6月時点では36万8000で、現在は定員の197%が収容されていることになります。最も過密収容なのはアマゾナス州の484%、以下セアラー州(309%)、ペルナンブコ州(301%)、パラナ州(282%)と続いています。

 収容者が多いのはサンパウロ州の24万人、ミナス・ジェライス州の7万人、パラナ州の5万人で、最も少ないのは北部ロライマ州の2300人です。ブラジルより収容人口が多い国は米国の約200万人、中国160万人ですが、両国とも減少しています。

 収容者は麻薬関連が増加しています。15年は26%でしたが、16年6月時点では28%になりました。特に女性収容者に麻薬関連多くなっています。