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路上生活の男性、寒波で死亡

 ここ4年間で一番の寒さを記録した18日、サンパウロ市内西部ピニェイロス地区で、路上生活者の男性が遺体で発見されました。法医学院で検死されましたが、19日時点で死因は特定されていません。地元メディアによると、現場で調べた軍警察は遺体には暴行を受けた痕跡がなく、寒さで死亡した可能性が高いとしています。通報者の話では、遺体は午前6時頃から発見場所を動いていないということです。

 国立気象観測所は18日、サンパウロ市内北部の観測地点で午後の気温としては2013年以降で最も低い10.2℃を観測した,と発表しました。同市緊急管理センターによると、この日の平均気温は9.3℃と13年7月24日(8.6℃)以来の低さで、冷たい風の影響で体感温度は0℃にも感じられました。

 サンパウロ市役所と経済調査院の調査(15年実施)では、同市内で路上暮らしている人は約1万6000人でしたが、現在は2万5000人に増加しているとしています。ジョアン・ドリア市長(PSDB)は19日、短文投稿サイトに、「市役所は冬季緊急プログラムによって路上に暮らす人々の命を守り、苦しみを軽減する義務を負っている」と投稿、関心を示しています。