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サンパウロ市地下鉄5号線の工事入札中止

 地元メディアによると、メトロポリタン公社は17日、サンパウロ市地下鉄5号線の工事入札の中止を発表しました。同入札額は推定3億2500万レアルとされています。入札が中止になった工事は、5号線各駅のエレベーター、エスカレーター、通風換気システム、水道施設、燃料給油所の設置などの追加工事で、米州開発銀行の融資により昨年9月に入札の受け付けを開始していました。
 5号線の拡張工事はサンパウロ州のジェラルド・アルキミン知事が2015年の完工を目指して推進していたプロジェクトの一つで、2009年着工の予定が11年に遅れていました。昨年末にはサンパウロ市裁判所がシャカラ・クラビン駅とアドルフォ・ピニェイロ駅間の拡張工事の中止を言い渡したほか、セルジオ・アベレダ社長の解任判決を下しており、同工事には不透明な多くの問題が内包されているようです。