中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

東京オリンピック延期をブラジルでも報道

 ブラジルメディアは24日、東京オリンピックが2021年まで延期されたことを報じました。報道によると、日本の安倍晋三首相は24日、「7月24日から開始予定の東京オリンピックを1年延期するよう国際オリンピック委員会IOC)に電話で要請し、IOCはこれを受け入れ、2021年まで延期することになった」と発表しました。オリンピックが延期されたのは今回が初めてです。第一次および第二次世界大戦のため1916年、1940年、1944年は中止になっています。

 安倍首相は、バッハIOC会長と電話会談の後、「IOCは延期要請を受け入れた」と記者団に発表、IOCも「日本政府と延期について文書を交わし、署名した」と発表しました。コロナウイルスが世界中で猛威を振るう現状では、第32回オリンピック大会のスケジュール変更はやむを得ないと見られていました。 小池百合子東京都知事は「2021年開催でも正式名称は東京2020で変更しない」と語りました。

 今まで通りのケジュールで開催された場合、カナダ・オリンピック委員会は23日に2020年オリンピックとパラリンピックをボイコットすると発表し、オーストラリアも選手を送らないと述べていました。このほかノルウェーとイギリスはIOCに「オリンピックに参加しない」と圧力をかけ、ブラジル、スロベニア、ドイツ各オリンピック委員会も延期を要​​求していました。

 「ニューヨーク・タイムズ」の調査では、選手の過半数(78%)が延期を支持していまず。多くの国でコロナウイルスを封じ込めるため旅行が禁止され、選手たちは外出できず、練習も行えない状態でした。