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ベネズエラで野党主導の大規模デモ

 ブラジル11日付メディアによると、ベネズエラのカラカスで10日に行われたグアイド政権側主導の数千人規模のデモを、マドゥロ政権側の治安部隊が催涙ガスを発射して解散させました。

 この日のデモはカラカスだけで無く他の都市でも行われました。デモは現政府(マドゥロ政権)に対する反政府運動の一環です。グアイド氏を中心とする野党は国会で多数を占めており、不正な選挙で当選したマドゥロ氏は国会で大統領とは認められていません。大統領不在の場合は国会が暫定大統領を選び、改めて選挙を実施するとしており、国会は暫定大統領としてグアイド氏を選びました。

 このためベネズエラには現在、暫定大統領のグアイド国会議長と不正選挙で当選したとされるマドゥロ大統領の2人がいます。両大統領の世界各国の支持は、マドゥロ政権が中国、ロシアなどの東側諸国、グアイド暫定政権が米国、EUなど西側諸国です。日本もグアイド暫定大統領を支持しています。

 マドゥロ大統領支持国は中国、ロシア、キューバボリビアニカラグア、トルコ、イラン、北朝鮮、シリア、ベトナムなどで、グアイド暫定大統領を支持しているのは米国、カナダ、EUラテンアメリカ諸国の大半、オーストラリア、イスラエル、日本などです。