中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

ボーイングとエンブラエル資本提携、エアバスに対抗

 地元メディアによると、ブラジル経済防衛行政審議会は27日、ボーイング社によるエンブラエル(ブラジルの航空機メーカー)の株式購入を承認しました。両社は合弁会社を設立の予定です。承認理由を同審議会は「同じ市場で競争することなく、また公平な競争を妨げないと判断した」と述べています。

 同審議会の資料によると、ボーイング社はエンブラエル商用航空部門の資本80%を購入し、軍事輸送航空機の生産については合弁会社を設立、製造します。また、「ボーイングの戦略的パートナーになるエンブラエルには利益をもたらす」としています

 ボーイング社の株購入、両社の合弁会社設立についてエンブラエル幹部は、両社のパートナーシップについて「世界市場で優位になる」と述べています。両社の資本提携は、エアバスボンバルディアの株式を購入、提携したことで急速に進展しました。関係者は「現在、この市場を支配しているリーダーはエアバス社で、この提携で同社に対して競争を仕掛ける能力を高めることになる」と語っています。