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「ブラジルへは何時でも行ける」=ゴーン被告=

 日本から逃亡した元日産会長のカルロス・ゴーン被告はブラジル育ちで同国とは縁も深く、8日夜、ベイルートでブラジルのメディアGloboNewsの独占インタビューの模様が放映されました。同メディアの報道によると、ゴーン被告はどのような方法で逃げたかの詳述は関係者に危険を与えると拒否しました。

 ゴーン被告は主に、逃亡理由と起訴内容の税金詐欺について語りました。逃亡については、「妻キャロルに会うことを拒否されたことが、大きな理由の一つ」と述べ、起訴については「日本の検察官と日産幹部の陰謀の標的にされた」と主張しました。また、「公正な裁判を受ける機会がなかったので、逃げるリスクに見合う価値があった」と逃亡を正当化しました。

 ゴーン被告は逃亡計画について、「単純な計画が効果的だと考えた。 複雑なことをすると、どこかで狂ってしまう」と説明し、具体的な逃亡の詳細については、「おそらく数年のうちに話せるだろう」としています。また、起訴についてゴーン被告は「米国では問題にならない。フランスでもレバノンでも同じこと。しかし日本では刑務所に収監される」と、国際的には問題にならないと述べました。

 渡伯については、「ブラジルへ行こうと思えばいける。この場合、直行便が飛んでいることが必要。他の国で停止すれば、国際刑事警察機構上の問題が生じる。今、ブラジルに行っても問題はない」と答え、ブラジル政府からの支援については「残念ながら、行われなかった。ボルソナロ大統領が妹に電話をかけて来たときは、幸せに思った。大統領が日本人に圧力をかけると期待したが、外務省関係から警告を受け、それは起きなかった」と話しました。最後にゴーン被告は「「私は国のために非常によくやったし、会社(日産)のためにもよくやった」と締めくくっています。