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連邦議員7人が離党届け

 地元メディアによると、民主労働党所属の4人と社会党所属の3人の連邦議員が15日、それぞれの政党からの離党を上級選挙裁判所(TSE)に提出しました。7人は、党の方針に反し社会保障改革に賛成票を投じ、所属政党から非難を浴びていました。

 7人の中で注目を集めているのはタバタ・アマラル下院議員(25歳、民主労働党サンパウロ市選出)で、ハーヴァード大学を卒業した才媛。議会でも教育相に対し厳しい質問を浴びせるなど、将来を期待されている人材です。彼女は賛成票を投じたことに、「ボウソナロ政権を支持したわけではなく、民主労働党に反旗を翻したわけでもない。左派政党議員だからというだけで、盲目的に社会保障改革に反対はできない」と述べています。

 彼女の行動に党内では「除名せよ」という声も上がり、党では賛成票を投じた8人に対し、議会および党派の特権の停止12カ月間を命じていました。タバタ議員は記者会見で、「私たちの意見も聞かずにこのような処置をすることは納得できない」と語っています。