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地元メディアが台風19号を詳報

 地元メディアは日本を襲った台風19号について、NHK共同通信の報道を引用しながら、詳しく報じています。地元メディア13日付によると、台風ハギビスが12日夜から13日早朝にかけ、東日本と中部を通過、これまでに31人が死亡、14人が行方不明、186人が負傷した、と報じました。

 メディアは、「日本列島を襲ったハギビスは前例のない強大さと豪雨を伴い、各地に洪水と地滑りを引き起こした。国内の14の河川が溢れ、ほぼ50万戸が停電した。今回の台風は、1958年以降に東京を襲ったのでは最強で、12日午後7時(日本時間)に伊豆半島の静岡(日本の首都の南東)に上陸、風力は時速200 kmに達した。同時にマグニチュード5.7の地震も東京を震えさせた」と報じています。

 さらに「前例のない強力さと豪雨とあって、日本の気象庁(JMA)は、大災害の可能性に備えて最大レベルの降雨警報を600万人以上の地域住民に向け出した。警報と同時に約27,000人の自衛隊員、警察、消防が救助活動のために動員された。13日朝、首都圏の警告は解除され始め、台風は日本列島から太平洋に出た後に力を失い、同日正午には温帯低気圧になった」とも報じました。

 救助活動について、「洪水によって孤立した住民救助にはヘリコプターが使用された。 福島県いわき市で40メートルの高さから落ちた70歳の女性が救助されたが、死亡が確認された。東京の北西にある川越では、老人ホームで車椅子使用の高齢者グループがボートで救助された。東京の多摩川も溢れ、病院を含むいくつかの建物の床が浸水した。川の近くには多くのホームレスの人々が住んでおり、水位が下がっても彼らの捜索と救助活動が続けている」と報じています。

 また、共同通信は、東京湾に係留されたパナマ籍船が沈没、12人の乗組員のうち6人が行方不明になり、2人の死亡が確認されたと報じた、としています。台風災害について安倍首相は、「政府は、可能な限り早く交通機関、電力などを回復するために努力し、関係機関と協力する」と述べた、と報じています。