中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

海岸汚染石油の流出元はベネズエラ?

 地元メディアによると、ペトロブラスは8日、北東部海岸の石油汚染についてのレポートを発表、石油汚染は138地域に拡大し、油はベネズエラ産の可能性を指摘しています。

 レポートによると、漂着した油は濃くベタベタしており、アラゴアス州で汚染されている15の海岸のうち2箇所では最悪の状態で、漁師は海へ出ることさえできないほどです。油はサンゴにも悪影響を与え、リオグランデ・ド・ノルテ州ではカメが油に覆われ死亡するなど、環境を破壊しつつあります。

 政府は北東部海岸で石油汚染がはじまった9月から油の収集を始め、これまでに133トンの石油を回収しています。ボルソナロ大統領は8日の談話でも、政府の調査官が石油流出国をほぼ特定していると匂わせましたが、外交上の問題もあり、国名は明らかにしていません。ペトロブラスは、「見つかった廃棄物はベネズエラの油の混合物である」と指摘、暗にベネズエラから流出した油と予測しています。