中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

奪った金塊は携帯部品として密輸出?

 地元メディアによると、12日前にグアルーリョス国際空港から盗まれた1億1,000万レアル相当の金塊を追っているサンパウロ市民警察は、盗まれた金が中国に密輸された可能性があると見て調査を続けています。強盗団は金塊だけでなく、エメラルドなど貴金属、高級時計も奪っていますが、その送り先は明らかになりました。しかし、大量の金の行方は謎のままです。

 金強奪の容疑者として6人が逮捕され、容疑者の自供も徐々に核心に触れてきています。警察は、貴金属の価値が高い中国などのアジア方面へ密輸された可能性があると見て、容疑者を追及しています。強盗団のチーフと見られるペドロ・サントスは、エメラッルドはインド、高級時計はスイス、金は15㎏をドバイへ送ったと自供しています。

 警察は、空港で奪われた760㎏の金は小さく切り刻み、携帯電話の一部品を装い中に組み込み、中国へ輸出された可能性を調べています。警察は5日、サンパウロ市内で中国人貿易商を逮捕しました。貿易商は逮捕されたとき、1㎏の金を持っていましたが、金の出所を明らかにする書類を持っていませんでした。警察はこの金が空港で盗まれたものかどうかは調査中としています。貿易商は、通貨管理違反で罰金が科されました。