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モノレール新設を断念=サンパウロ州知事=

 4日付伯字紙によると、サンパウロ州ジョアン・ドリア知事が、サンパウロ大都市圏ABC地区にモノレールを新設する計画を中止し、高速バスを走らせる代替案を発表しました。

 モノレール建設計画は2009年に浮上、サンパウロ市地下鉄2号線のタマンドゥアテイ駅とサンベルナルド・ド・カンポを結ぶ計画でした。サンパウロ州は民間団体と建設のための合同プロジェクトを2014年に立ち上げ、同プロジェクトと建設契約も成立していましたが、建設は実行されないままでした。

 ドリア知事は「建設経費60億レアルの調達や土地接収が困難で断念した」としています。モノレールに代わる案として、高速バスの導入を提案しました。高速バスであれば、建設費も6億8千万レアル程度で財政負担も少なく、予想される1日15万人から34万人の利用者に対応できるとしています。